2022年9月中旬・午前11:10頃・くもり
里山の谷にある砂防堰堤に集まってくつろぐ野生ニホンザル(Macaca fuscata fuscata)の群れを撮影した映像に、興味深い採食シーンが撮れていました。
相互毛繕いをする仲間から独り離れた左の若い♂個体に注目してください。
コンクリートの巨大な堰堤の隙間にわずかな土埃が溜まり、そこにススキが自生しています。
若いニホンザル♂はススキ群落の横で座り込むと、穂のついたススキの茎を手で手繰り寄せて、茎の中央に噛み付きました。
ススキの葉を食べる猿は珍しくありませんが、もしススキの穂を食べたのなら初見です。
せっかく面白くなりそうなのに、撮影中の私は全く気づかず、他の個体に目移りしてしまいました。
数分後にも画面の左奥では同一個体がススキの採食を続けています。
関連記事(0、6、7年前の撮影)▶
・ススキの葉を採食するニホンザル♀
・ススキの葉を食す野生ニホンザル
・ススキ?の葉先を採食するニホンザル♀(道草を食う猿)「ニホンザル採食植物リスト」PDFを参照すると、ススキは採食メニューにちゃんと含まれていました。
三戸幸久. ニホンザル採食植物リスト. Asian paleoprimatology, 2002, 2: 89-113.
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