2024年4月中旬・午後14:00頃・晴れ
山麓の林道で沢の水が轍 を流れ、溝状の浅い水溜りができていました。
そこでキリウジガガンボ♀(Tipula aino)が産卵していました。
産卵中は羽ばたいておらず、長い足をリズミカルに屈伸させて、腹端の産卵管を湿地のあちこちにチョンチョンと挿し込んでいます。
このとき卵を1粒ずつ産み付けているのでしょう。
少し飛んで移動すると、別の地点で産卵を再開します。
複数個体を見かけましたが、動画は同一個体を撮り続けたつもりです。
キリウジガガンボ♀の産卵行動を1.5倍に拡大した上で1/5倍速のスローモーションでリプレイ。(@0:35〜)
腹端をよく見ると、産卵管は1対の細い針状で、左右に開閉していました。
その短い産卵管を地面にグサグサと突き刺しています。
水田に産卵された場合、キリウジガガンボの幼虫はイネの害虫とされているので、対策のため生活史について詳しく調べられています。
参考サイト@高知県 病害虫・生理障害台帳
てっきりキリウジガガンボは成虫で越冬するのかと思っていたのですが、越冬態は幼虫なのだそうです。
春に蛹化すると、わずか3日後に成虫が羽化するらしい。
つまり、今回の♀個体は第一化の成虫が早くも♂との交尾を済ませて産卵していることになります。
0 件のコメント:
コメントを投稿