2025/04/12

春の夜にアナグマの旧営巣地に集まり相互毛繕いする3頭のホンドタヌキ【トレイルカメラ:暗視映像】

 




2024年4月下旬・午後20:37・気温12℃ 

平地の二次林で死んだアナグマの旧営巣地(セット)にホンドタヌキNyctereutes viverrinus)の家族群と思われる3頭が一緒に現れました。 


シーン1:4/21・午後20:37・気温12℃(@0:00〜) 
晩に左から来た先行個体のタヌキaが頭から巣口Lに上半身を突っ込んで、内部の匂いを嗅いでいます。 
ただし完全に巣内Lへ侵入することはなく、後ろ向きで外に出てきました。
交通事故で下半身が麻痺した「いざりタヌキ」が巣穴Lの奥で餓死しているのではないかと私は疑っています。
野生動物の訪問者はその死臭が気になるようですが、決して巣内に入って本格的に調べようとはしません。
続けて後続個体bが巣口Lの手前で座り込み、毛繕いを始めました。 


シーン2:4/21・午後20:38・気温13℃(@1:00〜) 
つづきが別アングルに設置した監視カメラで撮れていました。 
実は3頭のタヌキが同時にセットに来ていたことが分かります。(@1:04〜) 

先行個体aが巣口Lを点検中に、右から来た後続個体bが巣口Rの横で立ち止まり、自分の体毛を整えています。 
出巣Lしたaと鼻面を突き合わせて挨拶してから、bは巣口Lを見下ろすように座り、痒い体を後足でボリボリ掻きました。 
この2頭は体格差があります(a>b)。 
♀♂ペアなのか、それとも親子なのか、気になります。 

aが奥の林内に入って行くと、殿の個体cが入れ替わるようにセットに登場しました。 
aとcが一緒に並んで巣口Rの匂いを嗅いで点検します。 


シーン2:4/21・午後20:39(@2:02〜) 
タヌキbは巣口Lの匂いを嗅いでから、左へ(巣口Rへ)向かいます。 


シーン3:4/21・午後20:39(@2:24〜) 
つづき。 
3頭のタヌキが巣口Rで合流すると、長々と仲良く相互毛繕いしています。 
1頭が奥の二次林へ向かったところで録画終了。 


シーン4:4/21・午後20:41(@3:24〜) 
しばらくすると、左から戻ってきたタヌキが巣穴Lに顔を突っ込んで内部の匂いを嗅いでいます。 
その後は自分の尻尾の根本を甘噛みし、毛繕い。 
手前へ立ち去りました。 

ところで、春の夜の二次林内で風に舞っている白い粉はスギ花粉ですかね?(雪ではないはず。) 
関連記事(20日前の昼間に撮影)▶ 春風で飛散するスギの花粉【トレイルカメラ】風媒花 


シーン5:4/21・午後20:42(@4:18〜) 
つづきが別アングルの監視映像に撮れていました。 
最後のタヌキがのそのそ歩いて、奥の林内へ立ち去りました。 


※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。 


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