2015年7月下旬
石灯籠内で営巣するムモンホソアシナガバチの定点観測記録#1
神社の境内にある石灯籠に蜂が出入りしているので不審に思い中を覗くと、ムモンホソアシナガバチ(Parapolybia indica)がひっそりと営巣していました。
内部の壁面に巣柄が横向きに取り付けられています。
地上からの高さは124cm。
石灯籠の内部なら目立たないので、駆除されずに済みそうです。
在巣の蜂は、創設女王およびワーカー♀の計2匹。
羽化直後のアシナガバチは複眼が黒いのですぐに見分けられます。
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ムモンホソアシナガバチの巣で個体標識してみる
昼間でも石灯籠の中は暗いので、初めは赤外線の暗視カメラで撮影しました。
1匹は身繕いしています。
もう1匹は巣盤上部を歩き回った後、飛んで外出しました。
この2匹は 複眼の色が違います(薄い青と薄い黄色)。
羽化後の日齢で目の色が変わるのだと理解しているのですけど、体長はなぜか青目>黄目。
途中からビデオカメラの白色LEDを点灯しても、静かに観察している分には襲ってくることはありませんでした。
巣の色は薄い褐色でした。
別アングルの小窓から撮っていると、別個体が帰巣しました。
育房を点検している蜂の頭楯をなんとか確認できました。
これでようやくムモンホソアシナガバチと確定。
出巣してもすぐに戻って来るのは、私のことを警戒しているのかもしれません。
巣盤天井部と石灯籠壁面の隙間に1匹が身を潜めています。
つづく→#2:石灯籠内の巣で警戒するムモンホソアシナガバチ♀
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