2024年3月上旬
シーン0:3/3・午後12:31・晴れ・気温24℃(@0:00〜)
シーン0:3/3・午後12:36・晴れ・気温22℃(@0:04〜)
明るい昼間にたまたま撮れた現場の状況です。
平地の二次林でニホンアナグマ(Meles anakuma)が冬眠する営巣地(セット)を2台のトレイルカメラで別アングルから監視しています。
暖冬ですが、雪がまた少し林床に積もりました。
シーン1:3/9・午後23:20・気温-3℃(@0:07〜)
晴れて静かな晩遅くに3頭のホンドタヌキ(Nyctereutes viverrinus)が続々とやって来ました。
雪面が凍結していて、タヌキが歩いても足跡が残りません。
先行個体aがアナグマの巣口Lの手前で立ち止まり、匂いを嗅いでいます。
左へ立ち去ろうとすると、対面に設置した監視カメラのセンサーが反応して赤外線LEDが点灯しました。
雪面がレフ板になっているため、2台分の赤外線で煌々と照らされ、画面全体が明るくなりました。
タヌキaは、ちょっと振り返って監視カメラを見上げただけで、そのまま左へ立ち去りました。
後続個体bが巣口Lに向かう手前で、落葉したマルバゴマキの細い灌木の根元に排尿マーキングしたようです。(@0:25〜)
巣口Lの匂いを嗅いでから、左に向かいました。
アナグマの巣口R➔L➔Rの順に点検しました。
巣穴Rに入りそうになったところで、1分間の録画が打ち切られました。
シーン2:3/9・午後23:21・気温-4℃(@1:07〜)
続きが別アングルの監視カメラでも撮れていました。
先行個体aが左から右へ横切る動きで起動したのです。
後続個体b♂がマルバゴマキ灌木の根元に小便をかけて匂い付けする行動がしっかり撮れていました。(@1:17〜)
右後足を軽く持ち上げながら排尿したので、♂と判明。
巣口Lの奥を覗き込んでから、跨いで右へ立ち去りました。
最後に登場した個体cは、スギの落ち葉を尻尾に引っかかったまま引きずって歩いています。
タヌキたちは、落葉した二次林に隣接するスギ林を通ってきたことが分かります。
巣口Lを回り込んでから一旦左の巣口Rへ戻り、死角に消えました。
シーン3:3/9・午後23:25・(@1:53〜)
約3分50秒後に、単独行動のタヌキがセットの林縁を左へ向かいました。
私にはタヌキの個体識別ができていません。
殿の個体cがアナグマの巣穴Rに潜り込んで内見していたのかもしれませんが、この個体は尻尾にスギの落ち葉を引きずっていません。
まったく別の個体dが来ていたという可能性もあり得ます。
セットの端で身震いしてから左へ立ち去りました。
最後のタヌキがセットを左に横切っても、対面に設置した監視カメラは反応しませんでした。
私が監視カメラを長期間同じ場所に設置しているため、夜な夜なここを巡回するタヌキは学習して、なるべくセンサーの死角を選んで歩くようになったのかもしれません。
※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。
この3頭のタヌキは親子なのですかね?
若い3兄弟(姉妹)が一緒に暮らしている可能性はどうでしょう?
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