2020年1月上旬・午前11:40頃
正月の街なかで黒っぽくて見慣れない鳥が屋根の上に止まっていました。
地味な外見ですけど、腹面が白と黒の鱗模様になっています。
白い屋根の縁に止まり、キョロキョロと辺りを見回していました。
飛び出す直前に身を屈めた際に一瞬だけ尾羽根が見えました。
飛び立つ瞬間を1/10倍速のスローモーションでリプレイ。
ミソサザイかと思ったのですが、どうも違います。
散々苦労して調べた結果、ようやくイソヒヨドリ♀(Monticola solitarius philippensis)と判明しました。
イソヒヨドリと出会ったのは生まれて初めてです。
「海岸や高山に生息する鳥らしいので私には縁がないだろう」という認識でしたが、こんな内陸地方の街なかにも出没するのですね。
次は色鮮やかな♂を観察したいものです。
紛らわしいことに、ヒヨドリ科ではなくヒタキ科なのだそうです。
せっかく撮れたのに撮影場所をはっきり覚えていない、という致命的なミスを犯しました。
最後はズームアウトして周囲の状況を記録すべきだったのに、なぜか録画を途中で止めてしまいました。
おそらく街なか(住宅地)だと思います。
【追記】
松原始『鳥類学者の目のツケドコロ』第4章でイソヒヨドリは「新世代の都市鳥」と紹介されていました。
現在進行系で生息地を急激に拡大し、都市の鳥になろうとしている (電子書籍版より引用)
私のフィールドでもこれから目撃頻度が増えてくるのか、注視していきたいと思います。
【追記2】
2021年10月10日にNHKで放送された「ダーウィンが来た!」という動物番組で「街に大進出!青い鳥の謎」と題してイソヒヨドリの都会進出について解明していました。
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