2024/08/16

翅が奇形のオオカマキリ♀褐色型を見つけた!

 

2023年10月下旬・午後14:30頃・くもり 

里山で林道を下っていると、なぜか水を満タンに入れた2Lペットボトルが道端に横倒しで放置されているのを見つけました。 
林業関係者や登山客が水筒代わりに持ってきて、飲まずに置き忘れてしまったのでしょうか? 
(現場近くに水を汲める場所はありません。)
何かの重りにしては、目的が分かりません。 
水入りペットボトルに猫よけの効果があると信じているヒトが、その応用で野生動物を防除したくて置いたのかな? 
だとすれば1本だけでなく、もっと沢山置いてそうなものです。 

ペットボトルの謎はともかく、その上になぜか褐色型のオオカマキリ♀(Tenodera sinensis)が鎮座していました。 
前翅も後翅も全ての翅が激しく捻れくれていることに気づきました。 
どうやら羽化に失敗して奇形になったようです。 
そのため、赤黒い腹背が剥き出しになっています。 
褐色型のオオカマキリは普通、前翅が緑色に縁取られているはずなのに、この個体は全身が茶色です。 
コカマキリなのか?と急に自信がなくなってきました。 
しかし、コカマキリなら前脚脛節の内側に独特の模様があるはずです。 

私が人差し指でオオカマキリ♀の鎌や胸背に触れても、無反応でした。 
鎌を前方に伸ばした前習えの姿勢をくずしません。 
ファイティングポーズを取ったまま死んでいるのかと思いきや、手掴みで捕獲したら、ようやく少し暴れました。 
手のひらに乗せると、少し歩いて地面に飛び降りました。 
奇形の翅では羽ばたいて飛ぶこともできません。

飢えているのか寿命が近いのか、ひどく衰弱している印象です。 
産卵前らしく、腹部は膨満していました。

今回カマキリがペットボトルの上に乗っていたのは、たまたまでしょうか?
後で思いついたのですが、もしかして透明の水入りペットボトルには太陽光が反射して、ハエやハチ、トンボなどの虫が誘引されるのかもしれません。
だとすれば、このカマキリは獲物を待ち伏せしていたことになります。 
普通、カマキリは花の上などで待ち伏せします。
カマキリだけが水入りペットボトルに誘引されるとしたら、それはそれで面白い現象です。


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