2021年10月上旬・午後15:25頃・晴れ
低山の明るい細い尾根道の横に生えたアキノキリンソウの群落で交尾中のニトベハラボソツリアブ♀♂(Systropus nitobei)が訪花していました。
互いに逆向きになって交尾器を連結しながら、♀が吸蜜しています。
♂は常にホバリング(停空飛翔)を続けて♀の訪花活動に付き添っています。
♂自身が貞操帯となって♀が産卵するまで浮気を防止する交尾後ガード(配偶者ガード)も兼ねているのかもしれません。
ニトベハラボソツリアブ♀♂の連結飛翔を240-fpsのハイスピード動画でも撮ってみました。(@1:00〜)
吸蜜する♀は、できることなら葉や花に着陸して羽ばたくのを休みたいようです。
しかし長い後脚が着陸できない場所では訪花中も羽ばたいています。
♀単独なら易々と着陸できそうな場所でも、♂と連結している状態では腹部の傾きをある角度以上は下げられません。
♂が前傾姿勢で連結ホバリングできる角度に限界があるのでしょう。
♀♂ペアの2匹が逆向きに連結してホバリングしても乱気流が発生しないのが不思議です。
横風が吹いてアキノキリンソウの株が大きく揺れても平気で連結飛翔を続けています。
連結部に大きな負担がかかっているはずですが、どういう仕組みになっているのでしょうか?
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