2009年5月下旬
定点観察中のフタモンアシナガバチ(Polistes chinensis antennalis)女王に個体識別のマーキングを施しました。
育房に幼虫も育ってきたので、女王を一時捕獲してもストレスで巣を捨て逃去することは無いだろうと判断しました。
今年は秘密兵器の炭酸ガス(二酸化炭素)麻酔を使い、蜂を一時的に眠らせてから安全に標識作業ができました。
油性のアクリル塗料※(銀色)を爪楊枝で胸部と腹部の背中2箇所に直接塗りました。
※この塗料は剥げ落ちやすいことが後に判明。今は油性ペンに切り替えました。
麻酔から醒めないうちに、朦朧とした女王をそっと巣の上に戻してやりました。
単独営巣期のアシナガバチ創設女王は攻撃性が低いので麻酔無しでもマーキング可能ですが、これから羽化してくる気の荒いワーカー(働き蜂)にマーキングするための予行演習です。
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