ネコハエトリの喧嘩と求愛：第三話（求愛行動）

2009年5月上旬

（つづき）
ライバルとの喧嘩に勝ったネコハエトリ♂（-R2-L3：歩脚欠損；Carrhotus xanthogramma）が求愛行動を始めたのでマクロレンズを装着して激写。
亜成体♀が住居の入り口から顔を覗かせています。
残念ながら余り良いアングルではなくて、♀と対峙している♂の触肢や前脚の動きがよく見えません。
ハエトリグモ科の中には♂が♀の視覚や聴覚に訴える華麗な求愛ダンスを行う種も知られていますが、ネコハエトリ♂の求愛はどうも地味なようです。
大きく両腕（第一脚）を振り上げて必死に口説き落とそうとする♂。
♀も諸手を挙げて応えるものの、どうも許諾のサインではないようで、住居の外には決して出て来ませんし、♂を中に入れることもありません。
お預けを食らった♂は諦めて下の隙間に退散し、♀が最終脱皮を完了するまで長期戦を覚悟した様子。
その♂を見下ろしている美しい♀の眼差しが印象的です。
まさに男と女のラブゲーム♪
（第四話につづく）