キアシナガバチ初期巣に備蓄された蜜滴
2009年5月下旬
軒下で営巣しているキアシナガバチ(Polistes rothneyi)の定点観察記録。
初期巣はだいぶ大きくなりました(育房数31室)。
ある程度巣を拡張したら幼虫が孵化するまで女王はほとんど外出せず、ひたすら巣の防衛に専念します。
巣の近くを天敵のアリが徘徊していますが、巣柄を中心に巣の表面に塗った蟻避け物質が効いているのか侵入・襲撃はありませんでした。
でも油断できません。
巣内には白い卵以外に透明の粒が見えます。
これは女王が花から集めてきた花蜜を育房内に貯めた蜜滴です。
雨天時など外出できない日の女王の非常食および一齢幼虫に与える食料としても用いられます。
(参考:『アシナガバチ観察事典』偕成社 p16)
爪楊枝などですくって舐めてみようかな?
この日の観察でも在巣の時間が長いものの、一度女王の帰巣を目撃しました。
たまに外出しているようです。
つづく→シリーズ#3
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