2011/02/06

イオウイロハシリグモ♀(蜘蛛)の脱皮:後編



2009年5月上旬

(つづき)
イオウイロハシリグモ♀(Dolomedes sulfueus)は古い殻から脱げた歩脚が固まるのをしばらく待ちます。
腹端を完全に脱ぐと脱皮殻によじ登って向きを変えます。
頭胸部の背甲が脈打っています。
脱皮殻を齧っているのは退屈しのぎなのか、牙の固まり具合を確かめているのだろうか※。

※「脱皮のときクモは付属肢などのぬけがらに残っている脱皮液を吸うという観察例が知られている」と闇クモ画像掲示板にて教えて頂きました。(『クモの生物学』 吉倉眞)



外雌器を認めたので♀と判明(亜成体)。
動きの無いシーンは編集でカットしてありますが、実際はじっとしている時間が多いです。
私が気づいてからの所要時間は約70分でした。
途中でフェイスハガーそっくりの姿になり思わず笑ってしまいました。


脱皮前後で体長は14mmから18mmに成長。
虫の脱皮殻/羽化殻を密かに集めているので、今回素性の確かな標本が手に入りご満悦♪ 

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