マメドクガの飼育記録#10
2019年5月上旬
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脱皮前の眠で微動するマメドクガ(蛾)亜終齢幼虫♂【100倍速映像】
マメドクガ(Cifuna locuples confusa)の亜終齢幼虫bの脱皮がようやく始まりました。
10倍速の早回し映像をご覧下さい。
脱皮開始時刻は、午前9:23でした。
プラスチック製の飼育容器の壁面に予め体を絹糸で固定し、斜め下に前進しながら脱皮しました。
後方に抜け殻(脱皮殻)が残されています。
体が千切れたように一瞬見えて、焦りました。
まず、胸部のクチクラが割れて新しい上半身が下に現れました。
頭部から前に伸びる左右1対の毛束がピョンと伸びました。
幼虫が前に抜け出る場所にも予め吐糸で足場を張り巡らせてあり、その用意周到さに感心します。
昨年の飼育個体aで脱皮を観察したときには、私の不注意で脱皮中に落下してしまいました。
今回は無事に脱皮の一部始終を動画に記録できて満足です。
脱皮殻から完全に抜け出ると終齢幼虫bはすぐに、体を海老反りにしてくねらせ、背側に生え揃った毛でブラッシングするように起毛運動を行いました。
これは昨年の飼育個体aでも観察された行動です。
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脱皮直後のマメドクガ(蛾)幼虫による海老反り起毛体操
このとき黒い頭楯の抜け殻がポトリと下に落ちました。
新しい頭楯の色は白っぽい褐色で、これから次第に黒化します。
休憩を挟みながら起毛運動を繰り返します。
腹背中央で縦に2つ並んだ茶色の小さな毛束も、よく見るとピコピコと動いていて、可愛いらしいです。
背脈管(昆虫の心臓)の拍動に伴う動きなのでしょう。
やがて終齢幼虫♂bは方向転換すると、壁面で上向きになりました。
幼虫の中には脱皮殻を食べてしまう種類もいますが、この個体は抜け殻に口は付けず、そのまま休止しました。
午前11:25に測った室温は23.6℃、湿度33%。
※ 微速度撮影に特有の画面のチラつきを抑えるために、動画編集時にdeflickerフィルターをかけました。
採集時に見つけた前回の脱皮殻の写真も比較のために掲載予定。
つづく→#11:マメドクガ(蛾)幼虫は毛束を失っても脱皮で再生する
マメドクガ(蛾)幼虫b@容器壁面+脱皮直後・全景 |
マメドクガ(蛾)幼虫b@容器壁面+脱皮直後 |
マメドクガ(蛾)幼虫b@容器壁面+脱皮直後macro |
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