マメドクガの飼育記録#12
2019年5月上旬
マメドクガ(Cifuna locuples confusa)の終齢幼虫♂bは、脱皮後のほぼ24時間は飼育容器の壁面にへばりついたまま休息していました。
やがて徘徊を始めると、終齢幼虫♂bの体長は28mmに伸びました。
ちなみに、脱皮殻(抜け殻)は食べられることなく容器の壁面に残されていました。
幼虫の旺盛な食欲に応えて、新鮮な食草を与えてやる必要があります。
それまで与えていたイネ科の草は萎れてしまいました。
好物とされるマメ科植物の若葉を調達できなかったので、とりあえず身の回りの植物を何種類か適当に与えてみましょう。
試しにソメイヨシノ(バラ科)の枝葉を与えてみました。
花はほとんど散り終えた後で、若葉が付いています。
しかし桜の葉の縁を味見した結果、気に入らなかったようです。
その後も葉には全く興味を示しません。
マメドクガは広食性とは言え、食草リストに桜は入っていないので、ソメイヨシノの葉に食いつかないのはさほど不思議ではありません。
代わりに花後の赤い萼片と花糸に食いついたので驚きました。
萼を食べ尽すと、膨らみかけた緑色の子房が露出しました。
幼虫はその子房も齧り始めました。
桜にとっては、葉を食害されるよりも痛手が大きいでしょう。
子房を完全に食べ尽くすと、マメドクガ幼虫は食休み。
つづく→#13:桜の果柄を食すマメドクガ(蛾)終齢幼虫
マメドクガ(蛾)終齢幼虫♂b@ソメイヨシノ花後子房+摂食 |
マメドクガ(蛾)終齢幼虫♂b@ソメイヨシノ花後子房+摂食 |
ソメイヨシノ花後子房 |
ソメイヨシノ花後子房 |
ソメイヨシノ花後の萼など |
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