2018年9月上旬
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ニホンミツバチの巣がある樹洞を深夜に観察【暗視映像】
クリの樹洞に営巣したニホンミツバチ(Apis cerana japonica)のコロニーを3週間ぶりに定点観察。
すると、2匹のキイロスズメバチ(Vespa simillima xanthoptera)がニホンミツバチを襲撃しているところでした。
巣口がある樹洞の手前で外を向いてホバリング(停空飛翔)し、帰巣するミツバチのワーカー♀を狩ろうと待ち構えています。
天敵のスズメバチに襲撃を受けたニホンミツバチ側は、門衛がクリの幹で振身威嚇しているはずです。
しかし、巣がある樹洞は手前の藪で覆われていて、振身威嚇の様子が見えませんでした。
ホバリング中のキイロスズメバチ♀が獲物と誤認したのか仲間に襲いかかり、空中で同士討ちになりました。
1/5倍速のスローモーションでリプレイ(@0:45〜0:52)。
2匹共にもんどりうって墜落したものの、すぐ間違いに気づいて待ち伏せホバリング(戦闘空域)に復帰しました。
もしかするとキイロスズメバチ同士で狩場における縄張り争いがあるのでしょうか?
同じコロニー出身ではない可能性も考えられます。
240-fpsのハイスピード動画に切り替えて撮ってみました。(@1:23〜)
木陰は昼間も薄暗く、画質が粗いです。
鬼のいぬ間にミツバチの外役ワーカー♀が次々に飛び交っています。
命がけで帰巣するニホンミツバチ♀が栗の木を覆う草の葉に衝突すると、葉が揺れました。
ようやくキイロスズメバチ♀が茂みの陰から現れ、待ち伏せホバリングを始めました。
しかし今回の観察で、狩りの成功シーンは見れませんでした。
ニホンミツバチの対スズメバチ防衛法として、蜂球による蒸し焼き作戦が有名です。
あれはオオスズメバチの斥候をミツバチの巣内に誘き寄せてから一斉に覆い被さり胸部飛翔筋による発熱で高温に弱いオオスズメバチを殺して退治するのです。
しかしキイロスズメバチはその手には乗らず、ニホンミツバチの巣内には入りません。
いつもミツバチの巣の近くの空中でホバリングしながら一匹ずつミツバチを狩るので、ミツバチ側の損害もあまり大したことないのかもしれません。(全滅はしない?)
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
キイロスズメバチ♀@ホバリング+待ち伏せ@ニホンミツバチ巣:クリ樹洞前 |
キイロスズメバチ♀2@ホバリング+待ち伏せ@ニホンミツバチ巣:クリ樹洞前 |
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