2023年4月上旬・午後15:15頃・晴れ
山麓の果樹園でリンゴの若葉が芽吹き始めました。
ヒヨドリ(Hypsipetes amaurotis)の群れがリンゴの木の下に集まり、落果を食べていました。
春になって残雪がすっかり溶けたので、枝から落ちて腐りかけた果実が再び現れたのでしょう。
あるいは、リンゴ農家が売り物にならない収穫物(傷物の果実)を堆肥として根元に捨てたのかもしれません。
秋にリンゴの果実が枝についている状態でヒヨドリが食害すると害鳥扱いされますが、落果なら食べ放題です。
地上のヒヨドリは採食中も常にキョロキョロして警戒を怠りません。
リンゴ園の林床にはタデ類(スイバ?)などの雑草も青々と茂り始めました。
周囲ではヒヨドリが賑やかに鳴き交わす声がします。
ヒヨドリは果実と一緒に種子も飲み込みます。
食後に飛び去った先で未消化の種子を糞と一緒に排泄します。
したがって、果実食のヒヨドリはリンゴの種子散布に貢献するはずです。
しかし果樹園以外の山中で野生化した野良リンゴの木を私は未だ見たことがありません。
栽培品種のリンゴは病害虫に弱く、ヒトが手間暇を掛けて苗木を守ってやらないと育たないのかもしれません。
さらに冬の豪雪地帯は、苗木(実生)が雪の下に埋もれたり枝が痛めつけられたりする過酷な環境です。
リンゴの落果が腐るとハエなどの昆虫も集まってくるはずですが、まだ気温が低くて来ていませんでした。
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