2025/06/24

カシワ幼木の葉裏を調べるヒメスズメバチの創設女王

 

2024年6月上旬・午後12:25頃・くもり 

里山の細い林道を登っていると、法面に自生するカシワ幼木に大型のヒメスズメバチ♀(Vespa ducalis pulchra)が来ていました。 
この時期はまだワーカー♀ではなく、越冬明けの創設女王です。
 
カシワ幼木の若葉の裏にしがみついて、何か物色しているようです。 
ヒメスズメバチはアシナガバチを専門に狩ることで有名ですが、カシワの葉裏にアシナガバチの巣はありませんでした。 
名前が似ているアカメガシワ(トウダイグサ科)には花外蜜腺がありますけど、カシワ(ブナ科)の木にはありません。 
おそらくカシワの樹液が微量ながらも滲み出ていて、それを舐めにヒメスズメバチ創設女王が来たのではないかと推測しました。 

やがてヒメスズメバチ創設女王は、カシワの赤みを帯びた葉表によじ登ると、ヴーン♪と重低音の羽音を立ててどこかに飛び去りました。 

ちなみに、カシワ幼木の葉が赤みを帯びているのは、展葉直後の若葉に見られる自然な現象です。 
春の強烈な紫外線から葉を守るため、アントシアニンなどの赤い色素が若葉には多く含まれています。 


※ 蜂の羽音が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。

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