2024年6月上旬
シーン0:5/30・午前10:57・晴れ・気温29℃(@0:00〜)
シーン0:5/30・午前11:27・晴れ・気温30℃(@0:04〜)
明るい日中に平地の二次林でたまたま撮れた現場の様子です。
死んだニホンアナグマの旧営巣地(セット)を2台のトレイルカメラで見張っています。
シーン1:6/6・午後21:13・気温17℃(@0:07〜)
晩に♀♂ペアと思われる2頭のホンドタヌキ(Nyctereutes viverrinus)が一緒に来ていました。
先頭個体♀が巣口Lを点検してから身震いしました。
その間、後続個体♂が巣穴Rに顔を突っ込んで内検しています。
♂が巣外に出て左へ向かい、巣口Lで♀と合流しました。
耳を澄ませると、タヌキが小声でクゥーン♪と甲高く鳴く声が何度も聞こえます。
シーン2:6/6・午後21:12・気温16℃(@0:24〜)
別アングルでの監視カメラで続きが撮れていました。
タヌキの♀♂ペアが左から相次いで来ました。
まず先頭個体♀が匂いを嗅いでから入巣L。
次に後続個体♂が巣口Lの左手前のマルバゴマギ灌木の根元に生えた下草に通りすがりに排尿マーキングしました。
右後脚を上げて小便したので♂と判明。
匂い付けしてから♀に続いて入巣L。
何度もクゥーン♪と甲高く鳴いていました。
シーン2:6/6・午後21:14・(@0:40〜)
約1分後にタヌキの♀♂ペアが巣穴Lから外に出てきていました。
身震いしてから2頭が連れ立って獣道を左へ戻ります。
何度もクゥーン♪と鳴きながら、セットをうろつき、ようやく左奥へ立ち去りました。
シーン3:6/6・午後21:14・(@1:29〜)
別アングルの監視カメラの映像に戻ります。
タヌキ♀が巣口Rを点検中に、パートナーの♂が巣口Rに自生するマルバゴマギ灌木の根元に排尿マーキングしていました。
♂も巣口Rの匂いを嗅いで点検している間に、先行する♀がさっさと左へ立ち去ってしまいます。
※ タヌキの鳴き声が聞き取れるように、動画編集時に音声を正規化して音量を強制的に上げています。
【考察】
セットをうろつきながらタヌキは何度もクゥーン♪と甲高く鳴いていますが、口を動かさないので、♀♂どちらの個体が発しているのか見分けられませんでした。
繁殖期(交尾期)の過ぎた初夏にもタヌキが頻繁に鳴くとは知りませんでした。
この鳴き声には一体どういう意味があるのでしょう?
6月上旬という時期は、ホンドタヌキが出産するにはやや遅いらしいのですが、このペアは出産する巣穴を探しているのですかね?
それとも、今季産まれた幼獣を連れて引っ越してくる巣穴を物色しているのかもしれません。
最近ではニホンアナグマもこの旧営巣地に出没するようになったので、小便で匂い付けして縄張りを宣言することを忘れません。
巣穴Lの奥には「いざりタヌキ」の餓死した死骸が転がっていると予想しているのですが、他のタヌキが出入りするようになったので、どうやら腐敗が収まったようです。
つづく→
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