2024年6月上旬
シーン0:5/30・午前10:57・晴れ・気温29℃(@0:00〜)
シーン0:5/30・午前11:27・晴れ・気温30℃(@0:04〜)
明るい昼間にたまたま撮れた現場の状況です。
死んだニホンアナグマの旧営巣地(セット)がある平地の二次林をトレイルカメラで見張っています。
ホンドタヌキ♀♂(Nyctereutes viverrinus)の出没したシーンを以下にまとめました。
シーン1:6/1・午後20:43・気温16℃(@0:07〜)
左から来たタヌキが林内に入ると、通りすがりに下草に小便でマーキングしました。
排尿時に左後脚を上げたので、♂と判明。
シーン2:6/1・午後22:24・気温14℃(@0:22〜)
巣穴Lを内見すると、身震いしてから左下へ立ち去りました。
シーン3:6/1・午後22:24・気温15℃(@1:04〜)
別アングルの監視カメラでも同時に撮れていました。
シーン4:6/3・午後21:56・気温15℃(@1:45〜)
2日後の晩にもタヌキが巣穴Lを内見してから、身震いし、痒い体を掻きました。
シーン5:6/3・午後21:57(@2:29〜)
つづき。
巣口Rの匂いを嗅いでから、右へ立ち去りました。
シーン6:6/5・午後19:32・気温16℃(@2:38〜)
2日後の晩。
カメラの起動が遅れ、右へ立ち去るタヌキの尻尾がちらっと写っただけでした。
シーン7:6/5・午後21:45・気温15℃(@2:45〜)
約2時間15分後に、タヌキが巣穴Lを内見してから後ろ向きで外に出てくると、左へ向かいました。
シーン8:6/5・午後21:45・気温13℃(@3:16〜)
別アングルの監視カメラで続きが撮れていました。
二次林内の獣道を右へ歩き去るタヌキの後ろ姿が写っています。
シーン9:6/5・午後22:58・気温13℃(@3:22〜)
13分後にセットに現れたタヌキは、巣口Rを覗き込んでから、右上奥の林内へ。
シーン10:6/8・午前4:57・気温11℃(@3:40〜)日の出時刻は午前4:13。
3日後の日の出後の薄暗い早朝に、獣道を右から来たタヌキが巣穴Lに入りました。
シーン11:6/8・午前5:00・気温11℃(@3:53〜)
つづき。
巣穴Lの内見を済ませて外に出てきたタヌキが巣口Lにしばらく佇み、右を凝視しています。
巣口Rを跨いで、そのまま右へ立ち去りました。
シーン12:6/8・午後23:54・気温15℃(@4:07〜)
同じ日の深夜にタヌキが獣道を右から来てセットをうろついています。
シーン13:6/8・午後23:55・気温17℃(@4:27〜)
つづきが別アングルの監視カメラで撮れていました。
巣口Rに座り込んで毛繕いしてから、慎重に巣穴Rに潜り込みました。
アナグマは不在なのか、それとも「同じ穴の狢 」の状況なのかな?
シーン14:6/9・午後20:26・気温19℃(@5:22〜)
翌日の晩にタヌキが獣道を右から登場。
巣口Lの匂いを嗅いでから、左へ向かいます。
6/8にニホンザルが折った落枝が監視カメラの目の前で灌木に引っかかっていて、非常に目障りです。
関連記事(同所で前日の撮影)▶ アナグマの旧営巣地で木揺すりディスプレイするニホンザル【トレイルカメラ】
シーン15:6/9・午後20:27・気温20℃(@6:05〜)
つづけてタヌキが迷わず巣穴Rにするりと潜り込みました。
シーン16:6/9・午後20:29(@6:18〜)
2分後に別個体のタヌキが獣道を右から左奥へ横切りました。
シーン17:6/9・午後20:29(@6:27〜)
おそらく巣穴Rの内見を済ませた個体(シーン15)が、外に出てきたのだと思います。
巣口Lを覗き込んでから、(パートナーの後を追って)左下手前へ。
シーン18:6/9・午後20:29・気温19℃(@6:44〜)
左から来たタヌキがそのまま入巣R。
【考察】
ホンドタヌキたちは通りかかる度に、アナグマの空き巣L、Rへの侵入(内見)を頻繁に繰り返しています。
巣穴Lの方をかなり気にして調べています。
しかし、必ずしも巣穴を乗っ取るための偵察や準備行動とは限りません。
昨秋のタヌキは、巣穴L、Rにしょっちゅう潜り込んでは穴居性の昆虫(カマドウマなど)を捕食していたのですけど、この時期にはまた別の獲物がいるのかもしれません。
つづく→
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