2023年8月上旬
ニホンアナグマ(Meles anakuma)の家族が転出した後の旧営巣地に、元気いっぱいの幼獣が明るい昼間に単独で戻ってきて独り遊びをする様子を示した動画です。
シーン1:8/5・午後12:12・晴れ・気温33℃(@0:00〜)
暑い昼下がりに巣穴Lから外に出た幼獣が右へ走り去りました。
…と思いきや、しばらくすると右から走って戻ってきました。
巣口Lで立ち止まり、辺りの様子を伺っています。
巣口Lを飛び越えて左へ行ったり来たりしました。
林床の落枝の匂いを嗅いでから、右へ駆けて行きます。
シーン2:8/6・午後12:13・晴れ・気温34℃(@0:32〜)
翌日も同じ時間帯に、幼獣が獣道を右奥へ駆けていく後ろ姿が写っていました。
しばらくすると、左からまた幼獣が現れました。
同一個体の幼獣がぐるっと一回りしてきた可能性もありますが、別個体かもしれません。
広場や獣道の匂いを嗅ぎながら、仲間(兄弟姉妹)の後を追います。
シーン3:8/6・午後12:20・晴れ・気温34℃(@1:04〜)
巣口Lの手前から幼獣が左へ駆け抜けました。
林冠からハラリと落ち葉が舞い散りました。
シーン4:8/6・午後12:20・(@1:10〜)
別アングルで設置したトレイルカメラで続きが撮れていました。
幼獣が広場から右へ駆けました。
シーン5:8/6・午後12:21・晴れ・気温33℃(@1:19〜)
左上奥の(ヒメアオキ?の)茂みの奥で単独活動していた幼獣が広場に猛然と駆け戻ってきました。
とにかく独りではしゃぎ回り、また左へ走り出しました。
シーン6:8/6・午後12:43・晴れ・気温33℃(@1:36〜)
右から帰ってきた幼獣が素早く巣穴Lに入りました。
※ 動画の一部は編集時に自動色調補正を施しています。
【考察】
この幼獣は迷子になって(家族とはぐれて)パニックになっているとか仲間外れにされているというよりも、仮想敵と追いかけっこを繰り広げる「独り遊び」に熱中しているようです。
ヒトの幼児でも「いるいる、こういう子(男子)が居るよなぁ」と微笑ましく思います。
同腹から生まれた4頭の兄弟姉妹の中でもどうやら「性格の違い」があるようです。
他の幼獣3頭と違って単独行動を好み、空想力豊かで、元気があり余っている個体が1頭だけいます。
野生のニホンアナグマにもイマジナリーフレンドと遊ぶ幼獣がいる、と解釈するのは擬人化の行き過ぎでしょうか?
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