2023年7月下旬・午後14:30頃・晴れ
東北地方南部が梅雨明けを宣言した日、スギ防風林の倒木横に残されたホンドタヌキ(Nyctereutes viverrinus)の溜め糞場phを見に行きました。
タヌキの新鮮な糞が追加されていた中に黄色い顆粒状の糞が大量に含まれていたのは、未消化のトウモロコシですかね?(真面目に糞分析をしていません。)
タヌキの溜め糞場phから生えてきた実生は、常緑低木のヤブコウジかもしれません。
だとすれば、ヤブコウジの赤い実を食べる種子散布者はヒヨドリだけでなく、タヌキになります。
キイロスズメバチ(Vespa simillima xanthoptera)のワーカー♀1匹が低空で溜め糞上を飛び回り、獲物を探しています。
何度も繰り返し通ってきていました。
たまたま溜め糞phに来ていたザトウムシの一種が目の前のキイロスズメバチ♀を牽制するように立ち向かった(ように見えた)のが意外でした。
あんなヒョロヒョロの歩脚で勝ち目はあるのでしょうか?
キイロスズメバチ♀の探餌飛翔を粘って動画に撮り続けると、逃げ遅れたキンバエに襲いかかり、見事仕留めました。
溜め糞場で獲物を待ち伏せするキイロスズメバチ♀はこれまで何度も見てますが、狩りの成功シーンを観察できたのは初めてで興奮しました。
関連記事(2、10、11年前の撮影)▶
捕らえたキンバエを抱えてすぐに飛び去ったので、キイロスズメバチ♀が肉団子を作るシーンは撮れませんでした。
どこか近くに止まり直して獲物を噛みほぐしながらじっくり肉団子を作り、それを自分の巣に持ち帰って幼虫に給餌したはずです。
狩りの様子を1/5倍速のスローモーションでリプレイしてみましょう。(@0:44〜1:34)
キンバエの方が圧倒的に敏捷で反射神経も優れているのに、鈍臭い個体が慌てて逃げ損ね、キイロスズメバチ♀の目の前に落ちてしまったのが運の尽きでした。
その後も溜め糞場phで私がしばらく待っていると、キイロスズメバチ♀が再び飛来しました。
おそらく狩りの成功体験を得た同一個体が学習して同じ狩場に戻ってきたのでしょう。
再びキンバエに襲いかかっても、素早く逃げられてしまいます。
オオヒラタシデムシ(Necrophila japonica)の成虫・幼虫やワラジムシ(Porcellio scaber)、オカダンゴムシ(Armadillidium vulgare)など体が硬い外骨格で守られている虫には決して襲いかかりませんでした。
溜め糞に着地したキイロスズメバチ♀は、ちょっと身繕いしてから再び飛び立ちます。
動画素材の順序を編集で入れ替えて、狩りの失敗シーンを成功シーンの前にもってきました。
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