2018年10月中旬・午後14:45頃
▼前回の記事
・銀色に光るマットに離着陸するノシメトンボ♂の羽ばたき【HD動画&ハイスピード動画】
・銀色に光るマットに離着陸するノシメトンボ♀
湿地帯の横の日当たりの良い歩道に私がキャンプ用の銀マットを広げると、次に飛来したのはアキアカネ♀(Sympetrum frequens)でした。
まずは偵察するかのように、何度も往復して銀マットの上を低空で飛び回りました。
しかし残念ながらスロー再生しても、銀マットを水溜りの水面と誤認して単独打水産卵する行動はやりませんでした。
銀マットに止まったときに撮った胸部側面の写真を拡大して、アキアカネ♀と確定できました。
翅を下げて休んでいるときも、頭部をグリグリと動かして上空を注視しています。
獲物が飛んできたらすかさず飛び立って捕食するのでしょう。
(飛び立つ瞬間は撮れていません。)
ときどき銀マットから飛び立つと、少し離れた場所(銀マット上)に舞い戻ってきます。
ノシメトンボもそうだったのですが、飛来したトンボが銀マットの真ん中に着陸せず、いつも端っこに止まる点が気になりました。
水溜りと誤認して、銀マットの中央部は水深が深そうだと用心しているのでしょうか?
もしかすると昆虫は複眼で銀マット表面の格子模様を認識するのは苦手で、着陸時に距離感が掴みにくいのかもしれません。(鏡のように平らでよく光る反射板を使って実験すべき?)
実験した時間帯が夕方で良くなかったのかもしれません。
アキアカネの生殖行動は午前中がピークらしいのです。(図鑑『ネイチャーガイド日本のトンボ』より)
この♀に交尾を挑もうとするアキアカネ♂もいませんでした。
尾繋がりの状態で銀マットを訪れるアキアカネ♀♂ペアも今回観察できませんでした。
本物の水溜りの横に銀マットを広げた方が良さそうです。
色々と課題が残るので、来季も再チャレンジします。
アキアカネ♀:顔@銀マット |
アキアカネ♀:側面@銀マット |
アキアカネ♀:側面@銀マット |
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