2017年8月上旬・午後18:50〜19:12 (日の入り時刻は18:49)
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ハクセキレイ♀♂繁殖期後の集団塒(電柱とケヤキ並木)(野鳥)
15日ぶりの定点観察です。
ハクセキレイ♂♀(Motacilla alba lugens)の塒入りの仕方に細かい点で今までとは違いがありました。
ここはハクセキレイにとって「安定な塒」とは呼べないのかもしれません。
日の入り時刻の直後、電柱Neの側面のボルトに一羽のハクセキレイ(おそらく♂)が止まっていました。
就塒前集合で一番乗りした個体です。
この電柱は前回の観察ではに使われた集団塒の一つでしたが、なぜか今回はあまりハクセキレイが集まらなくなりました。
大通り沿いの電柱や電線に集まったのは就塒前集合のみで、日が暮れると最終的には1羽も居なくなり、全員が葉の茂ったケヤキ並木の街路樹に塒入りしました。
群れの一部が就塒前集合として使っている場所も電柱/電線以外で新たに見つかりました。
大通りの面した某店舗の緑色の屋根に一度集まってから、その下のケヤキの樹冠に次々と飛び込んでいました。
歩道に植栽されたケヤキ並木は、電線に枝葉が触れないように定期的に剪定されていて、電線よりも少し低い位置にあります。
美しい夕焼け空を背景に塒入りしたハクセキレイをよく見ると、♂だけでなく♀も一緒に居ました。
日が暮れても大通り沿いの外灯に照らされて充分に明るく、暗視カメラではない普通のカメラでも動画撮影しやすくて助かりました。
電柱Neの横のケヤキにも少数のハクセキレイが塒入りしています。
車道を飛んで横断し、2つのケヤキ塒を移動する個体も居ました。
辺りが暗くなってからも水銀灯で照らされた駐車場で小走りに地上採食する個体が数羽いました。
なかなか塒に帰りたくなくて夜遊びしているやんちゃな(?)個体に注目してずっと見ていると、やがて地上から飛び上がって近くの電柱Neやケヤキの樹冠に塒入りする瞬間を見届けることができました。
ちなみに、背後から絶え間なく聞こえるやかましい鳴き声はムクドリのものです。(近くでムクドリの大群も塒入り)
ハクセキレイはムクドリに圧倒されたのか、鋭くたまにしか鳴きませんでした。
後半は、室外機のファンの騒音も耳障りですね。
こうした都市部の喧騒や街灯の強い照明をものともせず、ハクセキレイは毎晩この辺りで眠るのです。
むしろ、ヒトの生活圏に近いところの方が天敵に対して安全だと判断しているのでしょう。
※ 動画編集時に自動色調補正を施しています。
(実際はもっと暗いのですが、ハクセキレイの雌雄♀♂を見分けるために彩度を上げました)
空に半月(月齢8.7)が見えました。
撮影の合間に測定した気温の変化は、
午後18:43で27.5℃、湿度54%。
午後18:52で27.5℃、湿度54%。
午後19:09で26.9℃、湿度56%。
つづく→
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