2018/03/30

コガタスズメバチの巣が育ち家屋の外壁に癒着



枯木に営巣したコガタスズメバチの定点観察#7

前回の記事→#6


2016年7月下旬・午後17:35

夕刻に4日ぶりの定点観察に行くと、コガタスズメバチVespa analis insularis)の巣の形状に大きな変化がありました。
ほぼ球状の巣はこれまで、軒下に立てかけられた枯れ枝の先端付近から吊り下げられるように作られていました。
ワーカー♀が日々せっせと外皮を増築した結果、家屋の板壁にも外皮がしっかり固定されるようになりました。
これで巣全体がより頑丈になり、これから更に大きく重くなっても安定して支えられるでしょう。
予めこのような計画を立てたり相談したり設計図を元に外皮を増築した訳でもないのに、複数の外役ワーカー♀が各自の思惑で外皮を付け足していくだけで自然と理に適った建造物が出来上がるというのは驚異的です。

この日も外皮の上部でワーカー♀が外皮を増築していました。
巣口の奥で内役ワーカーの活動が見えます。
新たにもう一匹が帰巣しました。(@0:11)

つづく→#8


口元に黒っぽい巣材(パルプ)を咥えている。
口元に黒っぽい巣材(パルプ)を咥えている。
内役ワーカー♀
コガタスズメバチ巣の外皮と板壁の接着面

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