ノスリ(野鳥)営巣地での観察記録#16
▼前回の記事
ニセアカシア樹上で頭を掻き羽繕いするノスリ親鳥(野鳥)
2019年6月上旬・午後16:00頃・晴れ
ニセアカシア(別名ハリエンジュ)の枝に止まったノスリ(Buteo japonicus)の親鳥が断続的に鳴くようになりました。
甲高くピーェ、ピーェ♪と鳴きます。
しかし私が動画で撮り始めるとすぐに鳴き止んでしまい、フラストレーションが溜まります。
ノスリは首をひねって辺りをキョロキョロ見回しています。
カッコウ、カラス、ヒヨドリなど野鳥の鳴き声♪が周囲から聞こえます。
私がブラインド内で立てる物音にノスリが気づいて反応したのかな?
警戒声や縄張り宣言にしては声量がそれほど大きくありませんでした。
鳴き方に切迫感がなく、リラックスしているように見えます。
観察経験の浅い私はノスリの性別を見分けられないのですが、空腹になった♀が♂に獲物を早く持ってくるよう催促している可能性も考えられます。
巣内の雛に呼びかけているのかもしれません。
ノスリは鳴き声のバリエーションに乏しく、素人にはどういう意味なのか分からないのが悩みです。
せめて機嫌が良いのか悪いのか、だけでも知りたいところです。
夜明け前からブラインドを張って中に隠れている私が最も気がかりなのは、ノスリの巣に近づき過ぎてしまったのか、それとも親鳥にとって許容範囲なのかという点です。
(親鳥が怒ったり神経質になっているなら、邪魔者は撤退しないといけません。)
『動物を撮る!写真の学校』によると、
接近しすぎたり、脅威をあたえて親鳥が巣を放棄してしまうことも十分ありえる。そんな悲しい結末にならぬように、動物たちからのサインを敏感に感じ取って行動しよう。確たる基準とは言えないがあえて言葉にするなら、「人間がなにかゴソゴソやっていて目障りだけど、静かにしているし襲ってくる様子もないから、まぁほっておこうか」くらいに思われるようなイメージがギリギリの線だと思っている。(p164より引用)
つづく→#17:樹上の巣に通うノスリ親鳥(野鳥)
0 件のコメント:
コメントを投稿