2006年10月中旬
交尾器の結合部を観察するとオオカマキリ♀(Tenodera aridifolia)の生殖口に♂が精包(精子や粘液を含んだ白いカプセル)を注入しています(矢印)。
所要時間は約3時間半。
悪名高き性的共食い行動は今回起こらず、交尾後♂は無事に生還しました。
離脱の瞬間は見逃しました。
この♀は16日後に再び産卵しました。
【追記】
上村佳孝『昆虫の交尾は、味わい深い…。 (岩波科学ライブラリー)』によれば、
カマキリの交尾姿勢はバッタと同じく、「♂が上のように見えて、じつは交尾器は♀が上」というパターンだ。 オオカマキリ♂の交尾器は複数のパーツからなり、左右非対称である。(中略)♂は常に♀の右側から交尾を挑み、この左右非対称な交尾器パーツの分業によって、♀の産卵管を素早くこじ開けて交尾を開始するそうだ。 (p27より引用)
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