2008年9月下旬
褐色型オオカマキリ♀(Tenodera aridifolia)が路上で食事中でした。
獲物はツノアオカメムシとアオクチブトカメムシのどちらか悩ましいですが、側角の形状からツノアオカメムシ(Pentatoma japonica)の方だと思います。
カメムシの悪臭も気にする素振りもなく※ペロリと平らげました。
路上に落ちた食べ滓(翅や脚)は蟻が持ち去りました。
※ 【追記】
『ファーブル写真昆虫記9:やかましい演奏家(セミ・カメムシ・サシガメ・アワフキムシ)』p44によると、
カメムシの臭腺から放出される物質を吸い込むと、昆虫は体が麻痺してしまいます。しかし、口や胃からは吸収されないため、カマキリやオサムシは平気でカメムシを食べてしまいます。(中略)最近では、カメムシは自分の体を守るためでなく、近くの仲間に敵が居ることを知らせるために臭いを出す、と考えられています。
観察と発見シリーズ『カメムシ博士入門』p56にはカメムシの天敵がまとめられており、
カマキリはカメムシの臭気をものともしない
というキャプションを付けて、キマダラカメムシを捕食するカマキリの写真が掲載してありました。
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