2011/02/26

ミカドトックリバチ♀の泥玉作り




2010年9月中旬

砂利の敷き詰められた神社の境内に通って来る蜂がいました。
どうやらミカドトックリバチ♀(Eumenes micado )が巣材の泥玉を集めているようです。
別な虫の観察と並行して午後の13:40〜15:25に計12回撮影した映像をまとめてみました。
個体標識していないので同一個体かどうか不明ですが、何度も繰り返し飛来しました。


毎回飛び立つと境内に隣接する雑木林の方へ一直線に泥玉を空輸するのですが、残念ながら営巣地は突き止められませんでした。


「砂を噛むような生活」というと味気ない様を表しますが、左官屋を生業としているトックリバチは淡々と(嬉々として?)大顎で地面を掘り、飲んだ水を吐き戻しながら手際よく泥玉を作ります。
邪魔な小石が泥玉に付着すると、几帳面に大顎で取り除きます。
一つの泥玉が完成して巣に戻るまでに何度か場所を変えて土を採取しています。
これは近くのカメラを警戒した行動なのかどうか不明です。
砂利の表面にこびり付いた土を刮げ取っていくこともありました。
※もしかして営巣基質が石で、親和性の高い巣材を集めているのだろうか? 砂利にこびり付いた土の方が粒が細かく巣材に適しているのだろうか。


これまで本種の泥巣を見つけたことは未だ上写真の一例しかありません(2007年7月下旬)。
石碑の文字の窪みに徳利状の小さな泥巣が作られていました。
中を暴いてみると、少量の貯食物(芋虫)が萎びていました。

【追記】
当初はろくに調べもせずにムモントックリバチと表記していたのですが、ミカドトックリバチの誤同定でした。訂正します。


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