クモ運搬で迷子になったヒメベッコウ・前編
2008年8月下旬
ヒメクモバチ(旧名ヒメベッコウ)の仲間(種名不詳)の泥巣が並ぶコンクリート壁で、一匹だけ溝内ではなくて壁面に直に営巣しています(地上75cmの泥巣b)。
♀bがクモを狩る現場は見逃したものの、運搬と貯食シーンを2回観察できました。
獲物のクモは麻酔済みで歩脚は全て切り落とされています(触肢は残す)。
蜂♀bはクモの腹端にある糸疣を大顎で咥えて互いの腹を合わせるように跨り引き摺って運びます。
この運搬様式はヒメベッコウ類の特徴です。
闇クモ画像掲示板にて問い合せたところ、獲物は無紋フクログモの仲間と教えて頂きました。
蜂♀bが獲物を持って垂直の壁面を登るものの、すんなり帰巣できないでいます。
あちこち壁面をさ迷い歩いたり、ようやく巣に辿り着いても点検して何が気に入らないのか再び堂々巡りを続けるという行動を何度も何度も繰り返しました。
傍で見ているこちらが焦れったいです。
よっぽど映像を編集して途中は早回しにしようかと思ったのですが、蜂の苦労に敬意を表してそのまま長編を皆さんにお見せします。
(結末と考察は後編で)
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