クサグモ幼体の脱皮
2009年12月上旬
出嚢してから飼育容器内で張り巡らした棚網上でクサグモ(Agelena silvatica)幼体が次々に脱皮していました。
小さな抜け殻が網のあちこちにぶら下がっています。
孵化してから何も食べていないはずなのに、2齢から3齢幼体になったのだろうか。
脱皮直後で抜け殻の傍らでクチクラが固まるまで休んでいる個体にもう一匹の幼体が接近したので、共食いが始まるのかと緊張しました。
触肢で触れてはいるものの、噛みついてはいないようです。
衣替えしたばかりの無防備な個体は身の危険を感じたのか殆んど動きません(擬死?)。
どうやらただのニアミスだったようです。
出嚢後のクサグモ幼体はいわゆる団居の形成を行いませんでした。
一般にクモの幼体は3齢になると分散します。
3齢でようやく毒腺が発達し、自力で虫が倒せるようになるのだそうです。
(つづく)
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