2009年11月上旬
雑木林の入口(林縁)に置かれた石灯籠にナナフシが二匹止まって居ました。
ゆっくりとした足取りで移動しています。
初雪の翌日で気温12℃。
越冬地を探して彷徨っているのだろうか。
二匹は違う脚が欠損しているので(-L1、-L2)個体識別できます。
帰ってから調べてみるとヤスマツトビナナフシ♀(Micadina yasumatsui)のようです。
本種の♂は発見されておらず、♀だけで単為生殖するのだそうです。
移動の途中でマウントするような体勢になったので、まさか交尾を始めるのか!(大発見?)と固唾を飲んで見守りました。
しかし跨いで追い越しただけと分かり、拍子抜け。
それでもナナフシの成虫は初見だったので、とても嬉しい出会いでした。
参考: 『ナナフシのすべて』 トンボ出版 p26
本州の山地などでは晩秋にトビナナフシ類がブナやミズナラなどの根際に数十匹単位で群らがっていることがある。これは秋とともに気温が下がり、また樹上の葉が落ちて食べるものがなくなってつぎつぎと樹幹を降り、結果として集団となったものである、こうした場面はときどき見られる。(『日本動物大百科8昆虫Ⅰ』p116より)
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