2009年10月中旬
ジョロウグモ(Nephila clavata)の卵嚢は夜に作られるそうです※。
晩飯を食べ防寒具や照明などの準備をしてから様子を見に行ったら、もう既に産卵が始まっていました(時刻は22:00頃)。
私のカメラには暗視機能が無いので、白色LEDのライトで照らしながら接写。
クモが照明を嫌がったのは初めだけでした。
コンクリートの天井隅にはフワフワの糸が敷き詰められています(産座)。
そこに♀クモは逆さまにぶら下がり、ときどき腹部を卵塊にゆっくり押し付けながら産卵していました。
卵塊は白っぽいピンク。
粒々がまるで苺ジャムのようです。
重力で卵が下に零れ落ちない工夫は卵塊の粘性のみに頼っているようでした。
卵塊が母クモの体の下面にベトベト付着しないのは何か秘密があるのだろう。
生の卵に触れてみたい衝動に駆られたのですけど、下手に手を出すと母クモに噛まれそうな気がしたので止めました。
気温10℃、産卵地点は地上140cm。
(つづく)
※ 偕成社 『カラー自然シリーズ60:ジョロウグモ』 p26 によると
「産卵は暖かい日の夜の8時頃から始まります。(中略)卵の塊が白い布(絹膜)で包まれたのは朝の4時」
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