2009年10月中旬
(つづき)
ヒメベッコウ類の作る泥巣には防水加工が施されておらず、そのため雨風を避けられる場所に営巣するとされています。
いつか防水性を検証してみようと思います。
《参考》 『ハチの生活』 岩田久二雄 岩波科学の本 p151~ 「水の利用をおぼえたヒメベッコウバチ」
【追記】
『ファーブル写真昆虫記2:つぼをつくるかりうど』p36より
ヒメベッコウの巣の内側の壁を作る材料の土の中には、ヒメベッコウの唾が混ざっているらしい。その証拠に、壺を水の中に浸してみると、外側の壁はどろどろに崩れてしまいます。でも、内側の壁の薄い部分だけは、溶けずに最後まで残ります。外側の壁を作る材料には唾ではなくどこかで飲んできた水を使うのでしょう。(ファーブルの解釈)同書p47によると、現代の解釈では
ヒメベッコウの吐き出す水には獲物の体液が含まれておらず、土粒を接着する蛋白質を含まないのでしょう。ヒメベッコウの巣の内壁が水に強いのは、はっきりとはしませんが、蜂が内壁の表面を丁寧にならしたためではないかと考えられています。
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