2010年5月上旬
溜め糞で交尾するクロボシヒラタシデムシ
杉林の林床でタヌキの溜糞を発見。
特に臭くはなかったので近寄ってみるとクロボシヒラタシデムシ(Oiceoptoma nigropunctatum)の成虫が何匹も集まっており、交尾中のカップルもいました。
♀の背後からマウントしている♂は動き回る♀の触角に噛みついて引っ張っているのが分かります。
これはヒラタシデムシの仲間に特有の交尾行動なのだそうです。
【追記】
『日本動物大百科10昆虫Ⅲ』p103によると、
シデムシ亜科の多くは、交尾をするとき、♂が♀の背中に乗り、大顎で♀の触角の左右一方を掴む。そして♂は交尾がすんだ後も触角を捕らえたまま♀の背中に乗っていることがあり、時に産卵がすむまで放さず、ほかの♂を寄せつけないこともある。
溜め糞について
【追記】
フィールド経験を積んでから見直すと、これはカモシカではなくタヌキの溜め糞ですね。
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