2011/01/08

オオスズメバチ巣の発掘・前編



2009年12月上旬

杉林で見つけたオオスズメバチVespa mandarinia japonica)の巣が今度こそもう解散した頃かと思い発掘を始めたら蜂が帰ってきて仰天。
慌てて巣の側から離れました。
雪国で12月上旬なのに未だ活動しているとは知りませんでした。
幸い寒さで(気温5~6℃)蜂の攻撃性はすっかり影を潜めていました。
巣の状況が激変しても何とか帰巣できるということは、視覚的な記憶に頼るだけでなく自分の巣の匂いなどで判るのだろうか。
掘り起こされた巣を離れる際は健気にも定位飛行をして位置を覚え直しているようです。
蜂は壊された巣を修復する気力も無いようで、近くの杉の木に飛んで行っても巣材を集めることはなく体を休めているだけでした。
一旦巣を掘り始めたらもう作業を止めるわけにはいきません。
危ないので仕方なく、蜂が帰巣する度に一匹ずつ捕獲することにしました。
警戒(攻撃)フェロモンを出されると困るので、生け捕りにした蜂は巣から離れた場所に隔離しました。
この巣は折れ重なった倒木の下に営巣していました。
地中に蔓延る根っこが邪魔で持参したスコップは役に立たず、寒いのに汗をかきつつ手で掘り進めました。
むしろノコギリが欲しかったです。
巣全体を覆っていたはずの外被は見当たらず、巣盤が剥き出しでした。
コロニー末期になると外被のメンテナンスも疎かになり雨水で崩れ落ちてしまうのだろうか。(※追記参照)
増築を重ねた巣全体の形状がかなり歪なのは、周囲にある倒木などの障害物に成長を阻まれたせいでしょう。
5層あった巣盤もきれいな円形ではありませんでした。
湿った巣には少しカビが生え、独特の臭気もありました。
よく見ると何か寄生虫(巣虫?)らしき幼虫の死骸が大量に付着していました。
後編に続く)


※【追記】
『都市のスズメバチ』p22によると、オオスズメバチの巣の外皮は薄く底が抜けているらしい。
 


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