2010年5月上旬
お食事中の方は申し訳ありません。
野生ニホンザルの新鮮な糞に集っているハエが交尾を始めました。
求愛行動らしきものは見られず、♂がいきなり♀に飛び掛かってマウントしました。
撮影後に同一ペアを採集。
「一寸のハエにも五分の大和魂」BBSにて写真鑑定してもらったところ、フンバエ科ヒメフンバエ属の一種でヒメフンバエ(Scathophaga stercoraria)の可能性が高いだろうと教えて頂きました。
本属の♂は交尾の際、♀の体内にある前に交尾した♂の精子を抜き出すのだそうです。
北国で活躍されておられるsnowmeltさんのブログにも、交尾するヒメフンバエの見事な写真が掲載されています。
【追記】
宮竹貴久『恋するオスが進化する (メディアファクトリー新書)』p145によると、
フンバエはもともと性的対立が見られるハエだ。♂はなるべく多くの精子を送るために長い時間セックスしたがり、♀はできるだけ短い時間でセックスを終わらせようとマウントしている♂を後脚で蹴る。
0 件のコメント:
コメントを投稿