ホオナガスズメバチ初期巣の定点観察
2010年5月中旬
巣盤をすっぽり覆う外被の建設が進んでいます。(二層目?)
この日は気温が低く、女王は余り外出しませんでした。
寒い日はなるべく抱卵に専念しているのだろうか。
女王が帰巣したり中で動いたりすると巣が激しく揺れます。
スズメバチの本によると、樹上に営巣することの多いホオナガスズメバチ類の巣は耐震構造に優れた工夫が凝らされているそうです。
巣盤を支える巣柄が単純な円柱状ではなく、紙製の吊り手が三角形の板状でしかも螺旋状に捻って作られるために、スプリングのように巣の振動をうまく吸収してくれるらしい。
コロニーが解散したら巣を採集して、この目で確かめてみたいものです。
(つづく)
≪参考≫
『スズメバチはなぜ刺すか』 p185(北海道大学図書刊行会)
『蜂は職人・デザイナー』 p40, 58(INAX出版)
0 件のコメント:
コメントを投稿