2011/01/05
ザトウムシの食事および一時捕獲
2010年10月下旬
渓流沿いでシダの葉に乗ったザトウムシの仲間を発見。
オオナミザトウムシの仲間だろうか(自信なし)。
歩脚が一本だけ根元から欠損しています(-L3)。
食事シーンを観察するのは初めてでした。
獲物は腹部と長い脚を一本だけ残し殆ど食べられていて原型を止めていません。
黒いのでコオロギやヒメギスだろうか。
自分で狩りを行ったのか死骸を食しているのか不明です。
ザトウムシは左右の触肢で獲物を把握し、長い大顎で噛んでいます。
ヌカカのような小さな虫が一匹、すぐ近くに止まっているのは果たして偶然だろうか。
獲物のおこぼれを吸汁しようと虎視眈々と狙っているのかも。
ザトウムシは素手で捕獲できると聞いていたのを思い出し、お食事中を失礼して初挑戦。
細長い歩脚を何本か素早く指で摘んでまとめると動けなくなります。
噛まれる心配よりもむしろ長い脚が折れたり自切しそうで怖かったのですが、大丈夫でした。
その場で採寸すると体長9mm。
二個の単眼が頭頂部に集まっています。
ザトウムシの胴体はクモと異なり、頭胸部と腹部が癒着しており、体節構造があります。
腹面を調べても、クモで言う外雌器らしき構造は認められませんでした。
ザトウムシの性別はどう見分けるのだろう。
あれこれ接写して満足したので地面に解放してやると、落ち葉の上をゆっくり歩き去りました。
少々手荒に掴んだ歩脚は折れたりしてないようで一安心。
どなたか種類を見分けられる人がいらっしゃいましたら教えて下さい。
ザトウムシを見る度にシュールレアリズムで有名なダリが好んで描いた、極端に長い脚の象の絵を連想します。
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