2011/01/27

シリアゲコバチ♀の産卵行動



2009年6月下旬

一匹のシリアゲコバチ♀(Leucospis japonica)が竹筒トラップ内に作られたツツハナバチOsmia taurusの巣を物色しています。
一本の竹筒(入り口を泥で塞がれていない)に狙いを定めたようで、外から産卵し始めました。
体を前屈させることで後ろに背負った長い産卵管の先を竹に垂直に突き立てています。
竹の表面は硬く滑り易いので、産卵管がうまく刺さっていない気もしますが定かではありません。
後で産卵孔を確認すべきでした。
位置を変えながら何度も針を突きたてていますが、本当にうまく産卵できたのだろうか。
竹筒トラップを回収して羽化してくる蜂の種類を調べてみればよかったですね。

《追記》
別の竹筒トラップでも同様に竹の外側からツツハナバチの巣に産卵している姿が見られました。


【追記2】
『日本蜂類生態図鑑:生活行動で分類した有剣蜂』p12によると、
シリアゲコバチ(Leucospis japonica Walker)は、(中略)ハキリバチ科の花蜂の結繭後の前蛹に体外寄生するために、巣の外部から長い産卵管で巣壁に穿孔する。(中略)これらの寄主になる花蜂は好んでアシやタケの筒を利用して営巣するが、肉の厚いタケ筒などでは割れ目がないかぎり、中の独房まで産卵管を貫通することはできない。アシの筒の場合には外壁からよく突き通すことができる。
 

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