2011/01/24

オオハエトリの求愛と拒絶



2009年7月中旬

長期飼育してきた箱入り娘のオオハエトリ(Marpissa milleri)♀bにようやくお婿さんが見つかりました。
♀bの飼育容器に同居させると早速♂の求愛誇示が始まりました。
体格差があるので(体長♀b13mm、♂8.5mm)、誤って捕食されないよう♂も命懸けです。
プラスチック円筒容器(綿棒容器の再利用)の直径は7.5cm、高さ8cm。
観察しやすいように蓋の替わりにサランラップを被せ輪ゴムで固定しました。

相手が気に入らないのか♀bは受け入れる気分ではないようです。
むしろ狩りモードのように見えます。
♀bがにじり寄ると殺気を感じた♂が退却する、の繰り返し。
文字通り「命がけの恋」で緊迫した状況が続きます。
♂が勇気を振り絞って近付き対峙するも躊躇しています。
しつこく言い寄る♂に怒った♀bが二度、一気に突進したものの、辛うじて♂は身をかわし命からがら逃げおおせました。
一人相撲に疲れた♂はすっかりいじけてしまいました(諦めムード)。
この♀bは長期飼育でなぜか容器の底から上に登れなくなってしまったので、どこか体が悪いのかもしれません。
性成熟した成体であることは確か(外雌器も認められ、これ以上成長・脱皮しない)なので、♀による選り好み(配偶者選択)だろうか。
つづく



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