2010年11月中旬・気温14℃
里山の尾根でクロスズメバチの仲間が地面(コンクリート)に止まっていました。
体温を上げるための日光浴でしょうか。
少し歩くと身繕いしました。
腹部が7節あり、触角が長く13節あることから♂と判明。
腹端の交尾器も見えます。
頭楯の黒斑紋が初めて見るタイプだったので、採集して調べてみると
【追記】
ヤドリホオナガスズメバチとしたのは早とちり(誤同定)かもしれません。
頭楯の黒色班が上縁に達しないという特徴だけで決めつけていました。
- ホオナガスズメバチ属なら横顔で頬(マーラー・スペース)がもっと長いはず?
- ヤドリホオナガスズメバチ♂の小楯板の黄色斑は小さく円形に近い形。→本個体には当てはまらない。
- ホオナガスズメバチ属の3種(ニッポンホオナガスズメバチ、シロオビホオナガスズメバチ、ヤドリホオナガスズメバチ)の♂については、顔の模様だけでは区別できないらしい(交尾器を確認する必要がある)。
- ヤドリホオナガスズメバチは複眼内側の白紋(淡黄色紋)は退化して見られない。→本個体にははっきり見える。
- ヤドリホオナガスズメバチ♂の腹部の帯は黄色味が一層強い。
- 例えばシロオビホオナガスズメバチ♂は同一コロニー出身でも頭楯の黒班は変異に富む。(上縁に達しない変異個体もいる。)
「VespulaとDolichovespulaの違いは頬の長さともう一つ、前胸背板の側面に隆起線の有無です。」長年の懸案事項に決着が付いてすっきりしました。
0 件のコメント:
コメントを投稿