2011/01/31

ツツハナバチの巣を襲うヨツボシオオアリ



2009年5月下旬

竹筒トラップの定点観察記録。
ツツハナバチOsmia taurus)の営巣活動は順調に進んだようで、竹筒の4/10本は既に泥で入り口を封鎖しています。
一本の竹筒を中心に蟻が集まり中から土粒(ツツハナバチの巣材)をせっせと運び出し外に捨てていました※。
アリは未採集ですけど、写真判定ではこの辺でよく見かけるヨツボシオオアリCamponotus quadrinotatus)でしょう。
本種は樹上営巣性らしいのですが、ツツハナバチの巣を乗っ取り竹筒内に自分たちの巣を造ろうとしているのだろうか。
それともツツハナバチが貯食した花粉団子や卵を狙っているのだろうか。
見ていると、蟻が居るせいで帰巣したくても出来ない気の毒なツツハナバチ♀がいるようです。
しかし戦いを挑んで奪い返そうとはしません。


夕方になるとアリの群れは自然に居なくなり、本来の主であるツツハナバチが戻ってきました。
こういう事件はよくあることなのだろうか。
竹筒トラップの設置場所(地上120cm)が低過ぎたのかもしれません。 


※ 「蟻が筒の外にせっせと捨てているのはツツハナバチが貯えた花粉ではないか」とのコメントをYouTubeで頂きました。しかし「栄養価の高い貯食物を蟻が捨てるとは考え難く、花粉団子は映像のような粉状にはならないだろう」と別の詳しい方から教えて頂きました。来シーズンは透明アクリル菅を用いて中の様子を詳しく観察してみようと思います。 竹筒トラップを蟻が占領するのは結構よくあることなのだそうです。

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