2009年6月上旬
もう一つ採集してきた垂蛹bからメスグロヒョウモン(Damora sagana liane)♂が羽化しました。
室温23℃、開始時刻は13:30。
今回も残念ながら蛹が割れる瞬間を見逃してしまいましたけど、マクロレンズを装着してじっくり接写してみます。
蝶の羽化でもう一つの見所はゼンマイ状の口吻(小顎の外葉が変形したもの※)ができる様子です。
初めは2本に別れていた口吻もくるくると曲げ伸ばしする内に何時の間にか一本に繋がります。
後半は口吻に透明の液体が見えます。
※ 『謎とき昆虫ノート』第4章:いつでもチョウを! p77より
翅の伸展が完了すると鮮血のような赤い蛹便を排泄しました。
【追記】
(チョウの)口吻は、左右の小顎が長く変化し、合わさって管になったものです。なお、成虫では、大顎は退化しています。(『ファーブル写真昆虫記8』p41より)
0 件のコメント:
コメントを投稿