2010/12/18

ミヤマカワトンボ♂の逆立ち姿勢



2010年7月下旬

ミヤマカワトンボCalopteryx corneliaを初めて撮れました。
渓流の石に止まり、尾端を少し上に弯曲させた妙な姿勢。
そのまま倒立姿勢になることもありました。
ときどき翅を開閉します。
縄張り占有行動や求愛ディスプレーの一環なのだろうか。



【追記】
『ミヤマカワトンボのふしぎ』p24によると、
しっぽを高くあげ、先の方をそりかえさせるこのポーズは、♂のディスプレイとよばれます。(中略)目立つしっぽのはねあげた白いかがやきと羽のヒラヒラとは、♀ばかりでなく、♂にたいしてもサインになっているのでしょう。
『トンボの不思議』p52-54によると
ミヤマカワトンボとアオハダトンボの♂は縄張り内に♀がやって来ると、♀に近づき、「しっぽの先端の白い部分を誇示するように反らせて水面に一瞬浮かぶ」という求愛の動作を示す。水面に浮かぶのは一瞬で、すぐに飛び上がって♀を追いかける。求愛の受け入れを示す♀の合図は、羽を閉じて静止することである。

『トンボ入門』p64によると
時々、ミヤマカワトンボ(カワトンボ科)でも逆立ちするような格好をすることがある。この場合は近くに同種の♂や♀がやって来たときに示すことから、♀の交尾拒否、あるいは♂の威嚇や求愛のポーズと見られている。

『トンボのすべて(第2改訂版)』によれば、

(ミヤマカワトンボも)「静止型のなわばり」です。成熟♂は腹端部の下側が真っ白で、ここを誇示して♀の関心を得ようとしています。 (p92より引用)

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