2010年8月上旬
(つづき)
竹筒内の空室に卵を産むと、オオフタオビドロバチ♀(Anterhynchium flavomarginatum)は再び狩りに出かけました。
麻酔した青虫(種名不詳)を一匹ずつ空中運搬し、貯食していきます。
一つの育房に数匹の獲物を搬入します。
後ろ向きに出てくると口に咥えたゴミ(竹の髄)を空中で撒き散らしながら飛び去りました。
午後になると竹筒に西日が直接当たるようになりました。
遠くで鳴っていた雷が近づいてきたので、観察を打ち切りました。気温34℃
後日、営巣の完了した竹筒を回収しました。
竹を割って中の様子を調べ蜂の子を飼育開始(つづきの記事はこちら)。
文献によると本種は二化性とされているので今年中に成虫が羽化するはずですが、どうでしょう。
≪参考≫
『ドロバチのアオムシがり』 岩田久二雄 文研出版
(オオフタオビドロバチの生活についての児童書ですが格好の入門書です)
『ハチのかんさつ―竹づつにあつまるハチたち』p8によると、
泥壁で入り口を塞ぐと、オオフタオビドロバチは、かみくだいた木の繊維で壁の表面を塗ります。この加工で、雨水にも溶けないじょうぶな壁ができあがります。
0 件のコメント:
コメントを投稿