2010年9月上旬
ツリフネソウの群落でマルハナバチが訪花していました。
不慣れな私はナガマルハナバチと迷ったのですが、蜂類情報交換BBSにて問い合わせたところ、腹端近く(正確には第4、5腹背節)の毛の色が黒なのでトラマルハナバチ(Bombus diversus diversus)のワーカー♀だと教えて頂きました。
後脚の花粉篭に白い花粉団子を付けています。
口吻が長い種で筒状の花(距)の奥にある蜜腺にも届くようで、裏技の盗蜜行動は見られませんでした。
≪追記≫
ツリフネソウは、蜜を吸いに訪花するトラマルハナバチのちょうど背中に花粉がつくような構造になっている。背中は、ハチの足が届きにくいから花粉がなかなか落ちず、いつまでも残っている。したがって花粉は効率的に他の花へと運ばれていくのである。
『植物は考える:彼らの知られざる驚異の能力に迫る』河出書房新社 p144より引用
(ツリフネソウの)花の形は、マルハナバチを利用するためにある、といえる。(中略)花粉はハチに簡単に掃除されないよう、肢が届きにくい背面に白く筋状につく。(『昆虫の集まる花ハンドブック』p16より)
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