2009年8月上旬
林道横に生えた葦/ススキの葉を粽状に巻いて作られた産室を採集して持ち帰りました。
ナイフで切り開くと、やはり中でカバキコマチグモ(Chiracanthium japonicum)の♀が白い卵嚢をしっかりと保護していました。
実はこの状態を実際に観察するのは初めて。
ピンセットで刺激しても♀は卵嚢の傍を決して離れません。
日本産のクモには珍しく危険なクモとして知られるので、鋭い毒牙で噛まれないように同定用の写真撮影は炭酸ガスで麻酔してから行ないました。
体長は11mmで、腹面の外雌器も写真に記録しました。
8本の歩脚は全て揃っていました。
麻酔から醒めた♀を葉巻と一緒にすると大人しく産室に戻り、糸で修復を始めました。
映像の後半は三倍速再生。
この個体は噂で聞くより穏やかな性質で、特に攻撃性は示しませんでした。
このまま飼育してみます。(つづく)
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