2011/01/27
キアシナガバチの巣材集め
2010年8月上旬〜9月上旬
軒下に営巣したキアシナガバチ(Polistes rothneyi)の定点観察。
紫色のマーカーで個体標識したワーカー(7月下旬にマーキング)が巣の下に置かれた材木から巣材を集めていました。
この映像は3回に渡って記録した夏の映像をまとめたものです。
同一個体が繰り返し同じ場所から採取しているのが興味深いです。
この個体(W紫)は巣材集め専業のワーカーなのだろうか。
他のワーカーは別な場所から巣材を集めて来るのかもしれない。
木の皮を剥いで団子にすると、飛んで帰巣しました。
一度は巣S9に降り立ったものの仲間が不在なので※、約30cm離れた隣の巣S10にすぐ移りました。
今年のコロニーは創設当初から女王が2巣並行営巣しているのです。
アシナガバチが巣材を集める行動を観察出来たのは実はこれが初めてだったので、非常に嬉しい収穫でした。
※ 寄生蛾(カザリバガ科マダラトガリホソガの仲間)の激しい攻撃を受けた結果、在巣の成虫は巣S9を見捨てサテライト巣S10の営巣活動に専念するようになりました。
蜂が帰巣に迷うことが多い点も興味深いです。
軒下に隣接する二つの巣をきちんと区別して覚えられない(紛らわしい空間認識)ことが並行営巣のきっかけではないかと私は推測しています。
つづく→シリーズ#
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