2007年7月上旬
林道横で水平円網(実際は斜め)を張り、網に掛かった獲物をラッピング中のクモを発見しました(体長6mm)。
闇クモ画像掲示板にてエゾウズグモ(Octonoba yesoensis)成体♀と教えてもらいました。
第一脚のみで網にぶらさがり、第二、三脚で獲物の包みを押さえ、糸疣から引き出した糸でラッピングするのは第四脚を使います。
スロー再生でも動きが速過ぎてよく分かりませんが、一度に複数本の糸を吐いているようです。
それにしても、獲物は既に身動き取れなくなっているのに過剰包装じゃないの?
♪糸巻き巻き、糸巻き巻き、引いて引いてトントントン
【追記】
ウズグモ類の張る水平円網の特徴として、横糸に粘着球が無く、篩板から吐く特殊な梳糸が使われています。
篩板類に属するクモは梳糸をすくために第4脚に毛櫛を持ちます(feather-legged )。
またウズグモ類は毒腺が退化しているので獲物に噛み付かず、糸の投げかけと絡め捕りだけで攻撃します。
(参考図書:『スパイダー・ウォーズ』新草出版)
撮影後に包みを取り上げて採集したところ、獲物はフタテンオオヨコバイ(Epiacanthus stramineus)だろうと教えてもらいました。
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