アリジゴクの捕食
2007年6月上旬
アリジゴク(ウスバカゲロウの仲間の幼虫)を二匹飼っています。
左の巣穴に蟻を投入すると一度は必死に虎口を逃れたものの、再びすり鉢状のトラップにはまり万事休す。
右側に巣穴を掘ったもう一匹のアリジゴクは既に蟻を捕らえて吸汁しています。
こうして観察してみると、落とし穴の中心で待ち構えるアリジゴクは巷でよく言われるように這い上がろうとする蟻を目掛けて砂粒をぶつけている訳ではないと気付きます。
アリジゴクは狩りの最中に体の向きを変えないのです。
アリジゴクが作る巣穴は粉体工学的にも理に適っており、すり鉢状の斜面は堆積安息角(angle of repose)という不安定な平衡状態にあるらしい。
アリジゴクは大顎で砂粒を適当に跳ね飛ばして土砂崩れを起こすきっかけを作っているだけなのです。
それにしても素晴らしいですね。
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